10月終り頃、マレーシアの飲食店から腸チフスが流行り始めているとのニュースがありました。
・腸チフスについて
Salmonella Thphiという、サルモネラ菌の仲間である菌によって引き起こされる病気です。
症状
- 潜伏期間は、7~14日
- 腹痛、下痢、発熱、関節痛、頭痛、食欲不振、のどの痛み、咳、鼻血など。発熱だけの場合も
- 腸チフスの場合の発熱は、1~2週間、39~40度の高熱が続く場合もある。パラチフスなどの場合は、少し症状が違います
- 重症になった場合は、意識障害、難聴、腸穿孔を起こし、死に至るケースも多い
流行の経緯
飲食店にて、不衛生な状況によって氷などに付着した菌を口にすることで広まっているようです。
なお、判明した飲食店については、営業停止および罰金といった処分が課されているようです。
マレーシアの飲食店における氷について
マレーシアの飲食店で使われる氷の大半は、チューブ型の氷です。(円筒形で中が空洞になっている)
これは、氷を生産し、販売する業者に頼り、購入した氷を使用することから、ほぼどの飲食店でも同じ形の氷を目にするのですが、その保管状況は各飲食店ごとに違います。
ほぼすべての飲食店での氷の扱いは、「大きなクーラーボックスに氷を入れ、必要な時に必要な量をスコップのような道具で氷をすくい、使用する」といった形になっています。
このため、従業員が手を清潔に保っていなかったり、ちょっとした衛生観念の欠如で病気を引き起こすことにつながります。
腸チフス以外の病気への懸念は?
今回は、腸チフスだけが取り上げられていますが、数年前には、A型、B型肝炎が話題になったこともありました。
その時は、有機栽培の野菜などを、きちんと調理しなかったために肝炎が広まるとの報道でした。
(有機栽培で使用する肥料に問題があり、肥料を作る際の発酵・熟成が足りず、菌が残っており、その菌が付着した野菜をきちんと洗っていなかったのではないかと思います。これは、O157などの病原性大腸菌でも同じことが言えますね)
対策
腸チフスなどへの対策としては、
- 飲食店などでは氷が入った飲み物などを飲まない
- 加熱調理した食べ物を食べる(サラダや刺身などは控えた方が良いかもしれません)
- フードコートやローカルのコピティアムでの食事などは控える
といったところでしょうか。とはいえ、生活を急に変えるのは難しいものでもあります。
発熱などあった場合、ちょっと普通の風邪と違うのかな? と感じた場合は、早めに医者に診せるのが一番かもしれません。